記事内にプロモーションを含む場合があります。
はじめに
久しぶりにライティングの本を紹介する。
タイトル:1文が書ければ2000文字の文章は書ける
著:松永正訓
![]() |
価格:1650円 |
すぐに使えるアドバイスがいくつもあった。
僕のように文体を確立できていない人や迷いがある人にオススメする。
買うことにした経緯
よく行く渋谷の駅下にある啓文堂書店でいつものように本を物色していた。
表紙が見えるよう立てて並べられている。
表紙の印象は地味だ。タイトルの文字のみ。
書店員のPOPが付いている。
手にとり、中を確認した。
ピンときた。
買うことにする。
良かったところ
いくつも良いところがあった。いくつか紹介したい。
つまり長い修飾語が先で短い修飾語をあとにすると文が分かりやすくなる。
そんなふうに考えたことがなかった。
「修飾語ごとに意味を考えて並べるのだ」と勝手に考えていた。
自分の文を直すときに使うと、すぐに分かりやすくなった。役にたつ。
だが、分かりやすさとは、語順に気を使うということである。
主張がはっきりしている。
本の中で、ここに達するまで詳しい説明があった。
納得できる。
テンの打ち方についての説明もとても参考になった。
これほど詳しい本に初めて出会った。
まとめの引用はやめる。必要な方は本を手に入れて読んで欲しい。
1例だけ紹介する。
③助詞を省く時はテンを打つ
多用しているので「気をつけよう」と自戒する。
息継ぎが必要なところでテンを打つと聞いていたが、これだと打ちすぎてしまう。
文章の流れで主題が明確なときは、主語はない方がいい。ところが実際は、「彼」などで主語を受けて、主語を繰り返す文章を見かけることが非常に多い。こういった主語はどんどん削除していっった方が文章にリズムが出る。
このアドバイスも良かった。
英語を翻訳した文章に多く触れていると、たくさん入れる癖がついてしまう。
日本語は不要な主語は省くべきなのだ。それで良いのだと勇気を持てた。
独特なところ
最初に結論から入る。次に5W1Hで状況を起こす。そしてすぐに話が転じる。最後には余韻を書き足し、全体を承ける。
珍しい主張だ。
著者のいう使い勝手の良い構成は「結→起→転→承」とのこと。
文章の種類によるのではないかと感じる。
著者が書いているノンフィクションには向いているのだろう。
まとめ
著者が医者のため理詰めで文章の助言となっている。
理系には深く心に響く。
ただし面白い文章を書くためのテクニックを求めている人には物足りないだろう。
医者なので普段から読みたくなる出来事に接しているためだろう。
テンの打ち方、主語を省いて良いのか、修飾語の順序、いつも悩んでいる人。理屈が好きな理系の方は読むべきだ。
1文のなおし方を理詰めで解説してくれる。
![]() |
価格:1650円 |
