記事内にプロモーションを含む場合があります。
はじめに
刺さる、いや刺してくる文章の書き方を教えてくれる本です。
タイトル:書けないんじゃない、考えてないだけ。
著:かんそう
![]() |
価格:1650円 |
目を背ける
インパクトがあるタイトルです。
「かんそう」流の刺す文章を書く極意が紹介されています。
最初に本気で考えた時間が大切だとの主張が出てきます。
私は、どのくらいの時間考えているのか。
この本を閉じて、目を背けたくなりました。
キモさの見せ合い
「文章というのは、つまるところ「キモさの見せ合い」です。誰がよりキモい文章を書けるかの勝負。文章を書く人間にとってキモさとは「強さ」。
「キモさ」や「人に知られたくない恥ずかしいこと」の文章を読みたくなります。
キモさは、怖いもの見たさかもしれません。恥ずかしいこと、つまり隠したいことは、みんなが知りたいです。読みたくなります。
共感したい、安心したい、驚きたい、人間は感情に支配されています。
秋元康を飼う
その戦いを制するために、私は自分の中に「イマジナリー秋元康」を飼っています。
秋元康のことは、キモいと思っていませんでした。
かんそうさんに例をあげ説明され納得しました。
秋元康が作詞した「セーラー服を脱がさないで」は名曲です。
放送禁止にならない言葉だけで、エロを感じる歌詞です。
学生時代に聞いて、今思うと恥ずかしいのですが、かなり感情を乱されました。
180度違う方向ですが「川の流れのように」も名曲です。
サビの「ああ 川の流れのように〜」は記憶に残ってますよね。
その前の1番の出だしは、このようになっています。
知らず知らず歩いてきた 細く長いこの道
振り返れば遥か遠く 故郷(ふるさと)が見える
でこぼこ道や 曲がりくねった道
地図さえない それもまた人生
本当に簡単な言葉だけで人生を表していますよね。
感情を乗せてはしる
〜と「自分だけの感情の文章」にすることで、感情が乗った疾走感のある文章が完成します。
これは実感があります。自分の感情を乗せて書いた文章は、つたない文であっても、なぜかウケます。
疾走感もあると思いますが、加工していない「ナマ」の感覚が伝わるのではないでしょうか。
100人全員と白目むく
100人全員が「うんうんわかる」と白目を剥く「広いあるある」と、「こんなのわかるの俺しかいない」とヨダレを垂らす「狭い固有名詞」。これらを上手く使い分けることで殺傷能力の高い「刺す文章」になります。
この使い分けは、初めて聞きました。オリジナルのノウハウだと思います。
「白目を剥く」とか「ヨダレを垂らす」とか、強い表現で印象に残ります。
まさに「殺傷能力」が高い文章です。
自分のことで言ったら、「マグロ」が好きだが「ホヤ」も好きだと言う感じでしょうか。
子供の頃からマグロは好きでした。「ホヤ」は美味しいと思えなかった。いや、嫌いでした。でも大人になって食べてみると、「にが甘くて、磯の香りがする感じがうまいな」と思うようになってました。
脳汁を出す
「真の推敲」とは「読んでいて自分の脳汁が出るかどうか」、つまり自分が面白いと思える文章にすることです。
文章の書き方の本では、似たようなことをみんなが言っています。
「かんそう」さん独自の「脳汁」表現で、まさに「脳汁」が出る文章になってます。
脳汁といえばゴールデンカムイの鶴見中尉を思い出します。
あんな風に脳汁が出る文章はなかなか書けないですね。
めったにないです。
レアですが心の感動や情動が表現できて、自分の心に響いたた時、脳汁が出ます。
へたくそでも読んでもらえる記事になる。
あなたも、この本で脳汁の出し方をつかみましょう!
![]() |
価格:1650円 |