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はじめに
「レポートをサボりたい」
そんな軽い気持ちから始まった女子大生のChatGPT活用が、ノリで作ったオセロゲームの論文発表、気づけばアプリを100本開発、スペインの国際学会でも論文発表、SE就職という展開に。
今回紹介する『#100日チャレンジ ~毎日連続100本アプリを作ったら人生が変わった~』は、ズボラ精神とAIを武器に人生を変えた女子大生・大塚あみさんの記録です。
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#100日チャレンジ 毎日連続100本アプリを作ったら人生が変わった [ 大塚あみ ] 価格:1980円 |
きっかけ
すべての始まりは、大学の佐々木先生の授業中に聞いた「ChatGPTというツールの紹介」でした。
何やら色々なことができそうだと思ったものの真剣に聞かず、彼女は、ゲームをしていました。
授業の終盤、先生が突然つげます。
「授業のあとでアンケートを取ります。『ChatGPTを使って何をしたいか?』について、簡単に記入して、学内システムから回答してください」
そこで彼女はひらめきます。
「ChatGPTを使ってレポートや宿題を簡単に片付けられたら?」
でも、思ったほどChatGPTはすんなりとは答えてくれません。
プロンプト(指示文)を工夫しないと、ちゃんとしたレポートにならない。
ここから、「サボりたいからこそ工夫する」彼女の日々が始まります。
オセロゲームを作ってみたら
次の授業はPythonの授業だった。退屈しのぎにChatGPTにオセロゲームを作ってもらうことに。
そして、できてしまう。
思わず、声に出す
「おお、動いた」
ちょうどそのとき佐々木先生がやって来て。
「何が動いたんだ?」
ごまかそうとするが、構わず佐々木先生は言う。
「オセロを作ったのか?ちょっと動かしてみてよ」
私は数字を2つ入力すると、白のターンに移った。
「これはすごい。ChatGPTに作らせたのか?」
授業の課題とはズレてるけど、先生はしっかり褒めてくれました。
これが、あみさんの承認欲求に火がついた瞬間だったかもしれません。
次の授業の終わり、佐々木先生が伊藤先生を連れてきます。
「この学生がすごいんですよ。ChatGPTを使ってオセロを作ったんです。伊藤先生、見てください。」
いくつかの質問に答えていくうちに、伊藤先生に言われます。
「来月、学会があるんだ。ぜひ君も参加して、このオセロのプログラムを発表してみないか?」
なんと学会で論文発表することになります。
論文は、もちろんChatGPTに聞きながら書き上げ、無事発表します。
「100日間、毎日アプリ作ります」とXで宣言
その後、将来への不安を感じた彼女は、「ChatGPTを使って本気でプログラミングを学ぼう」と決意。
そしてなんと、X(旧Twitter)でこう宣言します。
「100日間、毎日アプリを公開します!」
軽いノリに見えますが、実際には毎日10時間以上、ChatGPTと向き合いながらプログラムを書き続けます。
スペインでの論文発表、そしてSE就職へ
日々の積み重ねは実を結びます。
プログラミングの概念(モジュール化やインスタンスなど)を習得します。
スペインで開かれる学会の論文発表の機会まで得てしまいます。
最終的にはSE(システムエンジニア)として内定を獲得。
もはや、サボりの副産物ではなく、キャリアにつながる「習慣化の成功例」になっていたのです。
読み終えて
前半はテンポも良く、佐々木先生や伊藤先生との会話もリアルで読みやすい。
でも後半は、「この子すごすぎない?」とちょっと嫉妬が湧いてきます。
それでも読んでいて引っかかりがないのは、あみさんが“飾らず”書いているから。
自分のズボラな性格も、失敗も、うまくいったことも、全部さらけ出している。
その素直さが、この本の一番の魅力かもしれません。
こんな人におすすめ
- プログラミングを始めたいけど難しそうと感じてる人
- ChatGPTをもっと有効活用したい人
- 面白いことなら頑張れるタイプの学生・社会人
- “勉強っぽい努力”が苦手な人
「生成AIは、サボる人間の最高の味方になる」─そんなことを思わせてくれる1冊です。
【本の紹介】
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#100日チャレンジ 毎日連続100本アプリを作ったら人生が変わった [ 大塚あみ ] 価格:1980円 |